あの月に向かって打て



トーナメント準々決勝 7月1日

○ イングランドVSポルトガル (0-0 PK1-3)


『10人の勇者と1人の愚か者』

’98年ワールドカップ。アルゼンチンと対戦したイングランドはベッカムの退場により敗北する。
それを上記の言葉でイングランドのマスコミは飾った。
今日もそれが当てはまるのではないであろうか。
ルーニーはまだ20歳を過ぎたばかりだ。
以前ほどの情緒不安定は収まったが、まだ精神的な成熟には至っていない。

その悪の虫が今日、この試合に出てしまった。
自分を制御できないルーニーは、あろう事かプロとしてチームメイトのクリスティアーノ=ロナウドを突き飛ばしてしまう。
その後、暴言により一発レッド。

イングランドの劣勢はその時点で決定された。

しかしイングランドの“魂”のディフェンス、リオ=ファーディナンドとジョン=テリーは幾度と無くピンチを救う。

もつれ込んだままのPK戦では、イングランドの主力、ランパードとジェラードが失敗を犯してしまう。
役者最後のシュートを決めたクリスティアーノ=ロナウドだ。冷静にフェイントを交えゴールを決めた。
助演はキーパーのリカルド。イングランドのPK全てに反応していた。

敗北が決定した時、普段、絶対に涙を流すことのないリオとテリーが肩を震わせて涙を流す姿を見て私も涙が止まらなかった。
敗れても“魂”のディフェンダーは輝いていた。

最大の凡戦をリオとテリーが“魂”の防衛戦を演出してくれた。

今日からルーニーは批判に耐える日々が続く。


○ フランスVSブラジル (1-0)

ブラジル退治の専門家ジダンの登場である。
ジダンの動きは、日を追うごとに時間が巻き戻されている。
さらにボールのタッチ一つ一つが芸術の域まで達して、サッカーファンに甘い吐息をつかせる。
ジダンのプレーを一瞬でも見逃すな!

ブラジル代表監督パヘイラは大きな批判を受けることであろう。
何故、頑なにロナウドを使い続けたか。
フランスサイドとしてはロナウドがボールを持てば、ある程度の安心感はあったのではないか。
もちろん危険な選手であることに間違いは無いのだが、ゴールの匂いはまるでしない。

フランスで素晴らしかったのは、ヴィエラとマケレレのボランチコンビである。
ブラジルが攻撃に移る瞬間に彼らの強烈なプレスを受けることとなる。
それによってブラジルの攻撃のテンポをずれ、リズムが狂う。
ロナウジーニョの喘ぎが画面を通じて伝わってくるようだった。

さらに今日のブラジルはセットプレーに集中を欠いていた。
その唯一の失点はジダンのフリーキックから、完全にノーマークとなったアンリのゴール。

攻撃にアクセント無いブラジルがロビーニョを投入したのは残り10分ほど。
その遅すぎる投入にブラジルサポーターは大きな失望を感じたのではないか。

ジダンの炎はまだ燃えている。ジダンの火を消すな!ジダンを燃やし続けよ!

伝説をまだ終わらせてはいけない。
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by mau46 | 2006-07-02 15:16 | スポーツ
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