あの月に向かって打て



造られたチャンピオン

もちろん亀田興毅である。

彼は明日のタイトルマッチに臨んで記者会見をした。
テレビ局側の意向であろうが、ハンバーガーを食べながらの登場。

これはカッコ悪い。

ボクシングをあまり見ない方にはセンセーショナルなシーンであろうが、
世界的には既に数年前に行われた古いデモンストレーションである。
ニカラグアのリカルド=マヨルガが計量の体重計の上でチキンを食べるという事をしているのだ。

テレビ局、とりわけTBSが必死に亀田像を造り上げようとしている。

確かに戦績は素晴らしい。しかし私は疑問に思う。
マスコミ的にはタブーなのかもしれないが、私は敢えて言う。

「何故逃げたか、亀田興毅」

彼は今まで、無敗で突き進んでいる。しかし強敵と戦っていない。
テレビ局としては、亀田興毅をスーパースターに造り上げたいがために、
強敵と戦わせるリスクを排除してきたのだ。
ダイアモンドを傷つけないために・・・

そして今回、亀田興毅はライトフライ級の階級で戦う。
実はこの階級は普段の亀田興毅の階級(フライ級)より一階級軽い。

階級が軽くなれば減量のリスクはあるが、対戦相手のパンチは軽くなり有利となる。
しかも、本来のフライ級にはキラ星の如く強いチャンピオンがいる。
亀田興毅は以前からそのチャンピオンに対し挑発的な態度をとって来た。
私は当然の如く、その強いチャンピオンに挑戦するものと思い批判をしてこなかった。

しかし、今回は階級を下げた挙句、チャンピオンに挑戦するわけではない。
チャンピオンのいない階級に下げて、他のランキング選手と空位のチャンピオンの座を争うのである。

つまり、チャンピオンと戦わずにチャンピオンになれる選択肢を選んだのである。
これには肩透かしを喰らった。
ビッグマウスを叩くのであれば、タイトルマッチは強い選手と戦ってくれると思っていた。
しかし蓋を開ければ、世界ランカーといは言え、実力は不透明な選手。

あれほどの啖呵を切ったわりには小粒な選手と戦うのである。

わかるのだ。TBSとすれば亀田を何としてでもチャンピオンにしたい。
できれば無敗でチャンピオンにして、視聴率の取れるコンテンツにしたいのはわかる。
それにうってつけだった、一階級下の空位の王座。
偶然が重なり、亀田はタイトルのキップを掴んだ。

これはワールドカップ前のマスコミと全く同じだ。
本来の、等身大の亀田を伝えていない。
また、大政翼賛会化しているのではないか。

まったく成長の無いマスコミ。
日本人がボクシングを知らない事につけこんだ、中途半端なパフォーマンス。
舐めている。

おそらく亀田はチャンピオンになるであろう。

しかし、このままでいいのか?
強い相手と戦わずに、日本の中でしか評価されない世界チャンピオンでいいのか?

テレビ放送が全て正しい訳ではない事を、視聴者はワールドカップで学んだハズ。
少なくともこのコラムを読まれた方は、冷静な目で亀田興毅を見て欲しい。

そして、ホンモノの強敵と戦う時、仮に負けたとしても評価してあげて欲しい。



ホンモノの強敵とは、

フライ級チャンピオンの、メキシコのホルヘ=アルセと、タイのポンサクレック=ウォンジョンカムである。


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画像上:オリジナルのマヨルガ 画像下:パクった亀田君
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by mau46 | 2006-08-01 10:42 | スポーツ
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