あの月に向かって打て



死体置場でロマンスを ~香港旅日記その2~

今日は昨日から決めていた西貢(サイクン)に行く日である。
場所は、最寄り駅であるMTR(地下鉄)のCauseway Bay(銅鑼湾)からDiamond Hill(鑽石山)まで乗り、そこからバスに乗り換えて30分ほどで西貢に着く。
西貢は香港でも屈指のリゾート地で、クルーザーやヨット持ちはココで停泊させていたりする。要はお金持ちのいる場所である。しかし観光地化がラマ島ほどされていないので、物価は低かったりする。

昨日の学習もあり、Causeway Bayへ到着し、妻が地下鉄の利用方法を駅で聞いて左回りでDiamond Hillに到着した。乗り換えも問題なく非常にスムーズに行くことができた。(地図参照)
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しかし・・・Diamond Hillからバスに乗る時だった。相変わらず妻がバス乗り場で近くの人にバスの乗り方を聞いていた。料金・乗り方・いつバスはくるか、そういったところを聞いていたと思う。私は離れた場所でタバコを吸っていた。妻が言うには、バスは20分に一本くらいだと言う。なかなか来ないものである。時間を潰しているとようやくバスが到着。妻がバッグから紙幣を出して乗り込もうとすると、さっき妻が話していた兄ちゃんが私に声を掛けた。
「No Change」
「You Serious???」
そして私はバスの運ちゃんに何時に出発か聞いた。彼は無表情に、
「2分後」
ダッシュする妻。私は待ってもらうように話したが、両替できるセブンイレブンは遥か向こう。妻がセブンイレブンに到着する前にバスは黒煙を上げて走っていってしまった。なぜ、そんな肝心な事を聞いていないか・・・これは想定外だった・・・
我々は再び“待ちぼうけ”するのであった。

バスは2階建てで、もちろん2階の先頭に陣取った我々はもう待たされたことなど忘れていた。いや、正確に言うと、忘れたフリをしてやった・・・
先頭は結構スリリングで見晴らしも良く気持ち良い。最初は30分のバスは長いから退屈かと思っていたが、意外と時間は飛ぶように過ぎた。香港のバスはバス停に立っているだけでは停まってくれない。バス停に立って、そこから手を挙げて乗りたい意志を運転手に示さなければ乗せてくれないのである。これは本数が多いから、バス停に立っていてもどのバスに乗りたいのかわからないからであろうと考察した。

さて西貢。ピアのある非常に美しい眺め。ピアだけみるとサンタモニカを思い出す。そして横を見れば、あるある、シーフードレストランが・・・

私の持論でシーフードはチャイニーズが一番だと思うのだが、その理由がここの店のように、水槽がたくさん並べられてあって、そこから魚や蟹・エビなどをチョイスして調理してもらえるからである。
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お店の呼び込みのお姉ちゃんが寄って来たが、すぐにそこに決めてしまってはもったいない。説明を聞くだけ聞いて、「回ってからかた来るよ」と言っておいた。しかし一周してもさっきの店が一番種類が豊富で妻も気に入ったため入ることにした。

妻が中心となって水槽の前で注文したのだが、妻がどうしても食べたいものがあった。それは『エビの酔っ払い蒸し』である。これは私がかつてインドネシアで食べたもので、妻が熱望していたのであった。店員に聞くと別料金でできると言うので、注文。さらにロブスター(日本でいう伊勢えび。ハサミは無い)も刺身でもらう事にした。このロブスターが60cmはある大物!重さも2.5kg以上あるとの事。さらに香港名物のシャコ、それにカナディアンクラブをチリソースでからめたもの。これらを注文した。

我々がついたテーブルに別のテーブルが横付けされ、『酔っ払いエビ』のプレゼンテーションが実施された。土鍋に入れたエビに紹興酒とワインをかける。すかさず蓋をすると、エビがピチピチと大暴れする音が聞こえる。私が見たのはガラスのボールだったので、今回は見れなくて残念だ。そうこうしているうちにギャラリーが集まって知らない間に多くの人が囲んで見ていた。そしてクライマックスの酔っ払いエビに直接火をライターでつける。アルコールで燃えるので非常に見ていて美しい。丹念に火をまわしてくれてテーブルに出してくれた。もちろん美味しいこと!!シャコも蟹も非常に美味しい。そしてロブスター。「Still Alive!」と店員がテンション高めに持ってきてくれた。ボリュームもあって美味しいかった。さらに最後にロブスターの頭を使って豆乳ベースのスープを出してくれたのだが、さすがにもう食べ切れなかった・・・

さすがに安くは無かったが、日本では食べられない値段なので善しとした。我々は満足して店を出て散歩する事にした。するとさっきは無かった人だかりに目がいった。皆が並んで海を見ているのだ。かき分けて覗いてみると、漁船がピアにつけているのだ。今日獲ってきた魚をそのまま売っているのだ。客はピアから覗き込んで魚を注文し、さばいてもらうなどをして、柄の長い虫網に魚を入れてもらって客は魚を手に入れる。客は網にお金を入れて返す。魚もそのまま生きているので、これ以上無い具体的なプレゼンテーションなのである。

我々は再びバスに乗り今度は右回りでMTRに乗って帰る事にした。(地図参照)そして途中で乗り換えてSal Wan Ho(西湾河)へ行く事にした。ここには駅の近くに香港電影資料館(映画資料館)があるからである。無類のジャッキー好きの私が訪れない手は無かった。しかし行ったものの、本当に書籍による資料だけで、映画で使った物等が置いてあるわけではなかった。映画専門の図書館といった感じだ。拍子抜けしながらもジャッキーに関する本を読んでいると、警備員が視線を絡めてくる。それはそうだろう。外国人が資料館で本を読んでいるのだから。
「ジャッキー好きやねん。もっと資料無いかな?」
と警備員のおばちゃんに聞いても英語を理解していなかった。でも最後は笑顔で手を振ってくれたから善しとしよう。

そのままCauseway BayまでMTRで行って戻ってきた。ちょうど駅前にパブがあったので、喉も渇いていたこともあり、一杯だけビールを飲んで帰る事にした。しかしそこで我々は重要な事に気づいた。
「まだ焼き飯を食べていない!」
店を出て、ホテルに向かうまでの間の屋台街に二人の姿は消えていった・・・


写真の水槽が並ぶレストランは実際に食べた店の画像です。
こんなイメージですね。

つづく・・・・
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by mau46 | 2006-11-15 17:24 | 香港旅日記
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