あの月に向かって打て



カテゴリ:香港旅日記( 5 )


死体置場でロマンスを ~香港旅日記その4~

今日は帰る日。エアが15時なので大体13時くらいには空港に着いておきたい。と言うことは逆算で12時半には香港セントラルを離れなければならない計算になる。昨晩はナイトクラブで飲んでいたので、ホテルへの帰りが遅く、起床も遅かった。もし早く起きることができたのであれば、再び上海蟹を食べることができたのに、それが悔やまれる。

とりあえずチェックアウトを済ませ、MTRに乗ってセントラルまで行く。セントラルからはエアポートエクスプレスが出ているので、動きやすい。また、最初にホテルからの送迎バスで乗り場に迷った場所でもあるから少し懐かしい感じがする。

時間もまだ余裕があるので、セントラル付近を歩いて回る事にした。色々お土産屋さんも並ぶが、それにはさして興味は無い。西に向かって歩くとオフィス街があった。しかし、その脇にはずっと漢方の店が並んでいた。よく見ればほとんどの店が燕の巣専門店であった。燕の巣は中学校の頃にインドネシアで食べたことがあるくらいで、何度も食べたわけではない。しかも、購入したとしてもそれを戻すのがたいへんで、持ち帰っても無駄にしてしまいそうな気がする。妻は燕の巣の原形を見るのが初めてだったらしく、こんなに軽そうなものかと驚いていた。
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燕の巣は諦め、横を見ると冬虫夏草が大量に売られていた。

スポーツ好きの人ならわかると思うが、かつて中国スポーツ界で『馬軍団(まぐんだん)』という集団があり、この冬虫夏草を使った漢方薬で陸上における驚異的な世界記録をたたき出したのである。確か、王軍霞だったかな・・・?もうあの世界記録は抜けないのではないか?
資料: http://olympico.cocolog-nifty.com/olympic_plus/2005/08/post_5bcb.html
これにあやかった中国水泳チームも冬虫夏草を用いて驚異的な世界記録を叩き出した憶えがある。確か新聞の一面に喜ぶ選手の写真が載っていたが、その隆起した筋肉は女性のそれではなかった。
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少し話はそれてしまったが、結局漢方薬を買うことも無くそのままぶらりと歩いてセントラルに戻ってきた。そしてエアポートエクスプレスに乗って空港へ向かった。空港でももう一つ目的があったのだ。空港にはあのマンゴープリンの店があるのだ。ここでは食べてお腹を壊してもトイレがある!私は食べる気満々で空港に行った。しかしどこを探しても無い。イミグレーションを過ぎたところかと思って行ってみても無い。無い。どこにも無い。仕方無しにラウンジへ行って聞いてみた。すると、到着のところにあるそうで出発からは行けないらしいのだ。しょうがない・・・
しかし、香港のラウンジはイマイチ・・・もっと食べ物とか置いて欲しいなぁ。

時間が過ぎて飛行機に乗り込んだ。帰りはあっという間である。そそくさと関空のイミグレーションを抜けて外に出た。寒い・・・ 日本は寒い。どうやら我々が帰る直前に日本は寒くなったらしい。バスもあと1時間くらい来ないみたいやし・・・往復分のバスチケット買ってるし・・・

あぁ~、めんどくせぇなぁ・・・・



死体置場でロマンスを ~香港旅日記~ おしまい
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by mau46 | 2006-11-21 17:40 | 香港旅日記

死体置場でロマンスを ~香港旅日記その3~


昨晩寝る前に、Jennyにもらったガイドブックを読んで、大体どこに行くかは決めていた。
香港では正午に海岸で空砲を撃つのである。それを観に行こうと。そしてその後が本日のメインである、母が10年前に行ったレストランに行くのである。そもそも店がまだ存続しているのかも定かで無いが、行ってみる価値がる。何故かって?それは「安い・美味い・日本人いない」からである。

ホテルを出てCauseway Bay駅まで歩いていく。午前の街は昨晩のゴミのにおいにむせ返る。それはきっと上海蟹のにおいなのであろう。甲殻類の翌日のにおいは、それは恐ろしいものである。

大砲の場所へ向かう途中に“そごう”があるので少し覗いていく事に。中はさして代わり映えもなく、別に面白いわけではなかった。やはり我々は魚市場などの庶民的な文化に触れたい人間なのであろう。そごうを出た時に、はっと息を呑んで立ち尽くした。なんと道を挟んだ向こうに、Jennyから教えてもらったマンゴープリンの店があるのである。空砲を見て、レストランで食事をしたらそこへ向かう事にした。

若干道に迷いながらも大砲の場所まで来ると人はまばらだった。まだ時間に少し余裕がある。すると係りの人がやってきて大砲の付近に立った。にわかに人が増え始めた。そして時折聞こえてくるのが日本語である。あ~あ。そうこうしていると時間が来た。私は大きな音が苦手なので耳をふさごうとすると妻に止められる。「怖いやん・・・」『ドーーーーン!』係りの人は無機質に引き金を引いていた。衝撃波が足に伝わり、しばらく耳鳴りが止まなかった。簡単に空砲を鳴らすものである。

我々はそのまま母の薦めるレストランを探すことにした。そごうの近所にある三越の裏側から真っ直ぐ伸びている道沿いに『南北楼』という店があるらしい。四川料理である。ところがいくら探しても見当たらない。三越からはそう遠くは無いらしいのだが、少し行動範囲を広めてみた。方々歩き回って諦めかけたその時、全然違う場所に見つけた『南北楼』!
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店に入って席に着くと、非常に静かで良い雰囲気だった。また店員も非常に感じが良く、満足できそうな店だった。妻は『北京ダック』を食べたいと言うので注文した。すると、二人では多すぎる分量だと言う。仕方なしに別の北京ダックを注文した。その他、四川風焼き飯や肉料理、そしてスープを頼んだ。注文してから周りをみると少し暗めのいい味の出た店だ。日本人ではなく、現地人がよく来る店らしいのだ。しばらくするとスープがきて食べていると私の後ろの入り口が開いた。子供が二人勢いよく入ってきて向こうのテーブルに着いた。
「走っちゃダメよ~」
日本語全開でその母親が遅れて入店。店の中は子供の大きな日本語大合唱。まぁ、仕方ないか・・・
出された料理は絶品!しかし辛い!店員に聞くと、本場はもっと辛いという。「日本人は辛いのが苦手やから、これくらいでいいのでは?」と言われた。私は大丈夫なのだが、妻は火を吹いていた。値段はアシカに安い。しかし、昨晩我々が食べた屋台の焼き飯に比べると、それは高い。激安ではないが、それ相当に安く美味しかった。

満腹のまま我々はマンゴープリンの店へ。注文は1個。私は食べなかった。少しもらうだけで十分である。理由もある。冷たいモノを食べてお腹を壊すのを恐れたのである。(参照:ロンドン旅日記)しかし一口もらったのだが、非常に美味しい。マンゴープリンがマンゴーの果肉の上に乗ってあり、それらの下にはココナッツアイスが敷いてある。
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食べたこと無い味だが、是非また食べたいと思う味である。ありがとうJenny。

その後、MTRに乗って向かったのが、香港動植物園である。何を隠そう、私は動物園好きである。シンガポールでもワニ園やバードパークに一人で行った。しかもココは入場が無料なのである。しかしやはりタダには限界がある。「おっ!」っと思ったのは、豹とサル、そしてアミメニシキヘビだけであった。もっとすごいのを期待していたのだが残念。園を後にしようとしたら呼び止められた。どうやらカップルが写真を撮って欲しいらしい。快く妻が撮ってあげると返事は、
「カムサミダー」
そっか、君達には僕らが韓国人に見えたのか。複雑な気持ちのまま後にした。

そのままタクシーに乗ってJennyに教えてもらった、ナイトスポットへ行く。ここはナイトクラブが乱立しており、若者やヨーロピアンが遊びに来るらしいのだ。しかし、少し時間が早すぎたようで、あまり人通りが多くない。たまたま発見したタバコ屋さんに寄ってみる事にした。ここでは驚くべき事実を知る事になる・・・

この店はキューバ産の葉巻専門店で、葉巻を嗜んだ事の無い私は試してみたいと思ったのである。店のお姉さんが色々説明してくれた。今なら3本葉巻を購入すると1本タダなのだそうだ。薦められた葉巻を吸うことにした。1本につき大体30分以上は吸うのに時間がかかる。贅沢な趣味である。そしてその時間の間に私はついに香港人に質問する事に成功した。
「実際のところ、ジャッキーは香港でどれほどの人気があるのか」
お姉さん曰く、
「おっさんやから、人気ないわよ」
この打ちのめされ感は何であろう・・・私の中のムービースターが、既に人気が無いとは・・・私はジャッキーの映画を事細かに説明した。
「プロジェクトAは1983年の映画で傑作やんか・・・」
「あ、それ私の生まれた年」
「え~~!」
なんと言うことだ。
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あまりのショックに呆けていると、後ろの別の店員さんが話してくれた。彼女はジャッキーの映画を集めているとの事だ。もちろんユン=ピョウもサモハン=キン=ポーも知っている。ジャッキーは歳をとっても鼻がでかいことも笑ってくれた。たまにジャッキーの息子が見せに来るらしい。顔は似ていないのだが、鼻のデカさは一緒らしい。そう、こうでなければ、香港人!彼女は宮崎映画が好きなようだった。お礼に彼女に、「三鷹の森ジブリ美術館」を教えてあげた。非常に喜んでくれた。さっきの彼女はあきれて別の仕事をしている。彼女は「Rain」という韓国人歌手が好きらしく、知らない私をおっさんかのような目で見た。その視線が痛かった・・・

店を出てクラブに入った。店内ではラグビーの放送が行っており、イングランド人が大騒ぎしていた。するとラグビーに興味がなさそうなアメリカ人が話しかけてきた。彼はニューヨーカーで香港へは仕事できているらしい。3人で2時間以上も飲んでしまった。彼の会社はアメリカへ家族に国際電話をかけてもその電話料金をすべてもってくれるらしい。日本の企業はそんな事はできないであろう。見習うべきである!!彼とは、他の言語を学ぶのは楽しいこと。平和のこと。スラングのこと。色々話した。非常に興味深い時間だった。私にとってもAmerican Englishを聞けて話せたので、非常に楽に話せた。

ラグビーの試合を見ているイングランド人が声援を送る。妻はその野太い声に驚く。昨年私が行ったロンドンでのアーセナル・サポーターの声に比べるとましだと伝えると驚いていた。

我々はその場を後にしてホテルへ帰った。いや、正確に言うと小腹が空いたので、また途中の屋台に寄って焼き飯を食べて帰った。


もう明日は、帰国の日である。
Time Flies・・・・


つづく
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by mau46 | 2006-11-16 18:01 | 香港旅日記

死体置場でロマンスを ~香港旅日記その2~

今日は昨日から決めていた西貢(サイクン)に行く日である。
場所は、最寄り駅であるMTR(地下鉄)のCauseway Bay(銅鑼湾)からDiamond Hill(鑽石山)まで乗り、そこからバスに乗り換えて30分ほどで西貢に着く。
西貢は香港でも屈指のリゾート地で、クルーザーやヨット持ちはココで停泊させていたりする。要はお金持ちのいる場所である。しかし観光地化がラマ島ほどされていないので、物価は低かったりする。

昨日の学習もあり、Causeway Bayへ到着し、妻が地下鉄の利用方法を駅で聞いて左回りでDiamond Hillに到着した。乗り換えも問題なく非常にスムーズに行くことができた。(地図参照)
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しかし・・・Diamond Hillからバスに乗る時だった。相変わらず妻がバス乗り場で近くの人にバスの乗り方を聞いていた。料金・乗り方・いつバスはくるか、そういったところを聞いていたと思う。私は離れた場所でタバコを吸っていた。妻が言うには、バスは20分に一本くらいだと言う。なかなか来ないものである。時間を潰しているとようやくバスが到着。妻がバッグから紙幣を出して乗り込もうとすると、さっき妻が話していた兄ちゃんが私に声を掛けた。
「No Change」
「You Serious???」
そして私はバスの運ちゃんに何時に出発か聞いた。彼は無表情に、
「2分後」
ダッシュする妻。私は待ってもらうように話したが、両替できるセブンイレブンは遥か向こう。妻がセブンイレブンに到着する前にバスは黒煙を上げて走っていってしまった。なぜ、そんな肝心な事を聞いていないか・・・これは想定外だった・・・
我々は再び“待ちぼうけ”するのであった。

バスは2階建てで、もちろん2階の先頭に陣取った我々はもう待たされたことなど忘れていた。いや、正確に言うと、忘れたフリをしてやった・・・
先頭は結構スリリングで見晴らしも良く気持ち良い。最初は30分のバスは長いから退屈かと思っていたが、意外と時間は飛ぶように過ぎた。香港のバスはバス停に立っているだけでは停まってくれない。バス停に立って、そこから手を挙げて乗りたい意志を運転手に示さなければ乗せてくれないのである。これは本数が多いから、バス停に立っていてもどのバスに乗りたいのかわからないからであろうと考察した。

さて西貢。ピアのある非常に美しい眺め。ピアだけみるとサンタモニカを思い出す。そして横を見れば、あるある、シーフードレストランが・・・

私の持論でシーフードはチャイニーズが一番だと思うのだが、その理由がここの店のように、水槽がたくさん並べられてあって、そこから魚や蟹・エビなどをチョイスして調理してもらえるからである。
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お店の呼び込みのお姉ちゃんが寄って来たが、すぐにそこに決めてしまってはもったいない。説明を聞くだけ聞いて、「回ってからかた来るよ」と言っておいた。しかし一周してもさっきの店が一番種類が豊富で妻も気に入ったため入ることにした。

妻が中心となって水槽の前で注文したのだが、妻がどうしても食べたいものがあった。それは『エビの酔っ払い蒸し』である。これは私がかつてインドネシアで食べたもので、妻が熱望していたのであった。店員に聞くと別料金でできると言うので、注文。さらにロブスター(日本でいう伊勢えび。ハサミは無い)も刺身でもらう事にした。このロブスターが60cmはある大物!重さも2.5kg以上あるとの事。さらに香港名物のシャコ、それにカナディアンクラブをチリソースでからめたもの。これらを注文した。

我々がついたテーブルに別のテーブルが横付けされ、『酔っ払いエビ』のプレゼンテーションが実施された。土鍋に入れたエビに紹興酒とワインをかける。すかさず蓋をすると、エビがピチピチと大暴れする音が聞こえる。私が見たのはガラスのボールだったので、今回は見れなくて残念だ。そうこうしているうちにギャラリーが集まって知らない間に多くの人が囲んで見ていた。そしてクライマックスの酔っ払いエビに直接火をライターでつける。アルコールで燃えるので非常に見ていて美しい。丹念に火をまわしてくれてテーブルに出してくれた。もちろん美味しいこと!!シャコも蟹も非常に美味しい。そしてロブスター。「Still Alive!」と店員がテンション高めに持ってきてくれた。ボリュームもあって美味しいかった。さらに最後にロブスターの頭を使って豆乳ベースのスープを出してくれたのだが、さすがにもう食べ切れなかった・・・

さすがに安くは無かったが、日本では食べられない値段なので善しとした。我々は満足して店を出て散歩する事にした。するとさっきは無かった人だかりに目がいった。皆が並んで海を見ているのだ。かき分けて覗いてみると、漁船がピアにつけているのだ。今日獲ってきた魚をそのまま売っているのだ。客はピアから覗き込んで魚を注文し、さばいてもらうなどをして、柄の長い虫網に魚を入れてもらって客は魚を手に入れる。客は網にお金を入れて返す。魚もそのまま生きているので、これ以上無い具体的なプレゼンテーションなのである。

我々は再びバスに乗り今度は右回りでMTRに乗って帰る事にした。(地図参照)そして途中で乗り換えてSal Wan Ho(西湾河)へ行く事にした。ここには駅の近くに香港電影資料館(映画資料館)があるからである。無類のジャッキー好きの私が訪れない手は無かった。しかし行ったものの、本当に書籍による資料だけで、映画で使った物等が置いてあるわけではなかった。映画専門の図書館といった感じだ。拍子抜けしながらもジャッキーに関する本を読んでいると、警備員が視線を絡めてくる。それはそうだろう。外国人が資料館で本を読んでいるのだから。
「ジャッキー好きやねん。もっと資料無いかな?」
と警備員のおばちゃんに聞いても英語を理解していなかった。でも最後は笑顔で手を振ってくれたから善しとしよう。

そのままCauseway BayまでMTRで行って戻ってきた。ちょうど駅前にパブがあったので、喉も渇いていたこともあり、一杯だけビールを飲んで帰る事にした。しかしそこで我々は重要な事に気づいた。
「まだ焼き飯を食べていない!」
店を出て、ホテルに向かうまでの間の屋台街に二人の姿は消えていった・・・


写真の水槽が並ぶレストランは実際に食べた店の画像です。
こんなイメージですね。

つづく・・・・
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by mau46 | 2006-11-15 17:24 | 香港旅日記

死体置場でロマンスを ~香港旅日記その1~


1998年に完成しただけあって非常にキレイな空港である。イミグレーションも、多少の混雑はあったものの問題なく通過して、市外に向かうべくエアポートエクスプレス乗り場へ向かった。

初めて降り立つこの瞬間がたまらない。これから何が起こるのか、何があるのか・・・そんな事を考えると怖いような楽しいような、ジェットコースターに乗って、最初の坂を登っているような感覚に近いのかもしれない。

エアエポートエクスプレスの乗り場を探していると、インフォメーションがあったので、乗り場の場所と価格と乗り方を聞いた。

正確には妻が聞いた。基本的に夫婦で海外に行く時は、私は交渉したりなど現地の人とあまり接触をしない。なぜなら、私がすると普通にできるからである。こういった一連の流れは最高の実地訓練だと思う。生きた英語を使う最高のチャンスだからだ。こうやって経験を積めば、そのうちどこへでも海外へ行く事ができるようになるであろう。何が大切か。経験を積むことが最も大切なのである。仮に失敗しても後ろで私が聞いているからフォローはできる。
実はこんな感じで私も幼い頃に父に経験を積ませてもらった。海外のホテルでキーを取りに行ったりするような仕事は任されていた。それと同じような事をしているのである。

エクスプレスは空港からダイレクトに香港市街まで運んでくれる非常に便利な乗り物である。乗り場に到着して香港の暑さに気づいた。Tシャツ・短パンでも十分過ごせる程である。何はともあれエクスプレスに乗り込み市街へ向かう。
列車はセントラル駅に到着し、我々は下車した。宿泊するホテルが送迎バスを出していると聞いたので、バスターミナルでバスの到着場所を聞いてみた。もちろん妻が聞いたのであるが、すったもんだの挙句バスはしばらく来ないと言う。仕方無しにタクシーでホテルまで向かうことにした。相変わらずすっとばすタクシーで、なんとかホテルに到着した。しかし到着したものの我々が宿泊するホテルはCosmoホテルで、到着したのはCosmopolitanホテルだった。妻がチェックインしようとしてホテルマンに告げられたのであった。ところがCosmoホテルは姉妹ホテルで隣にあるそうだと聞いたので一安心。無事にCosmoホテルに到着することができた。部屋は25階。近くには競馬場が見える。ふと下を見れば、お墓が広がる素敵な眺めであった。少し休憩した後、Jennyに教えてもらったマンゴープリンのお店とレストランに行ってみる事にした。
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出掛ける時にMTR(地下鉄)の駅の場所を妻が聞いた。その駅の近くにお店があるのでまずそこへ行こうと言う事だった。しっかり方角を間違えて聞いてくる妻。案の定迷子になる。まぁ、これは想定内なので仕方ない。何とか地図を見ながら目的の付近に到着。しかしマンゴープリンの店が見当たらない。そうこう歩いているうちに日も暮れてきてお腹が減り始めてきた。仕方ないので近くにあるジュース屋さんでマンゴープリンを食べられなかった恨みを晴らした。

そのまま夜の街を地図を片手に歩いて、目的のレストランへ向かった。人に聞きながら、かなりの距離を歩いて到着。とりあえず入ってみた。

お客さんが一人もいない・・・

不安がよぎったが、とりあえず席に着いた。Jennyに言われた通りのコースを頼んだ。彼女曰く、
「安くて美味しくて、それにボリュームがすごいの!」
ということだった。店は上海蟹専門店で、香港で上海蟹が食べられると思っていなかった私はかなりの期待をしていた。上海蟹が大好物なのだ。
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最初に出てきたのが、『ファッテューション(仏跳牆)』これでまず度肝を抜かれた。絶品である、そして蟹入りの小籠包。続いてガーリックトーストに蟹味噌のソースをかけて食べる料理、次に出ました上海蟹!一人2杯出る。我々が必死に格闘していると、見かねた店員がハサミで器用に食べやすくしてくれた。「なるほどこうやると楽なのか」そう思いながら、夢中で上海蟹にむしゃぶりついていると、知らない間にレストランは満員だった。我々は少し来店が早かったみたいだ。その後ヌードルが出て、これも絶品だった。同時にお野菜を煮た緑がまぶしい鮮やかな料理が出て、最後にしょうが湯に白玉団子を3つ浮かせたデザートで締めた。見事なバランスである。我々は大満足で店を後にした。タクシーを拾ってホテルに戻った。

Jenny情報はよっぽど信頼できると確信した我々は、明日彼女の薦めた西貢(サイクン)に行く事にした。ここは港町のリゾートで、同じように有名なラマ島よりも値段は安いそうである。夜景などに興味が無い我々は、明日の美味しい食事を夢見ながらベッドに入った。




つづく・・・
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by mau46 | 2006-11-14 17:04 | 香港旅日記

死体置場でロマンスを ~香港旅日記プロローグ~



とにかくビザの申請をしなければいけないので忙しい。ドキュメントの整理・英文による大学卒業証明書と成績証明書・写真・パスポートのコピー・・・

一気に必要書類を集めてスキャンし、先方へ送る。お陰で翌日からの香港旅行をすっかり忘れていた。とりあえず適当に荷物をキャリーに放り込んで寝る事にした。

香港行きのエアはAM10:00発と言うこともあり、早い起床となった。また、同時に当日にビザの書類を送らねばならないため書類も一緒に出発。関空から送ることができなければ、香港から送らねばならない。

普段なら出発までラウンジゆっくりするのが常だが、今回は違う。ビザ用の写真も必要なため関空にて署名写真を撮る。関空でFedexやDHLを探すも別の棟にあるという。今からいちいちバスに乗って移動もできない。仕方無しに郵便局からEMS(国際スピード郵便物)で郵送する事にした。一連のドキュメントと先ほど撮った写真を同封してなんとか送付完了。やっと旅に出ることができる。

今回の旅は一人ではなく妻と同行である。妻のたっての希望で座席は2階席に予約。確かに海外に行く時などは2階席が良い。人数が限られている上にCAが2人もいるのでサービスがきめ細かく快適だ。さらに専用のトイレもあるので待つことも無い。しかしここで困ったことが。

普通に我々は座席についていたのだが、後ろの方で席で大きな声が上がる。日本人である。中年のおっさんである。品がないのは見てわかる。新聞を配っているCAに対して、
「神戸新聞!無いか!ハッハッハ!」
よく外務省はこんなクズにパスポートを発行したものだ。前にも言ったが、パスポートは外務省から貰い受けた大切な身分証明書。それを持って海外に行かせてもらうと言うのは、同時に日本を代表することに他ならない。CAも困った顔をしている。その無礼者どもはCAが日本人でなく香港人CAと言う事を明らかに知っている。彼女が日本が不自由とわかっているかの態度であった。腹が立ちながらも私はそれを気にしないようにした。

飛行機は搭乗を終え、滑走路に向かっていた。しかし途中で停止した。いわゆる滑走路渋滞である。もちろんこの間は乗客は座席についていなければならない。常識である。
しかしさっきの者どもが座席を勝手に動き出す。先ほどのCAが慌てて注意するが聞かない。私も驚いて振り向いたが、時既に遅し。そのうちの一人が事もあろうに我々の後ろに座った。私は目の前に座っているさっきのCAに謝った。
「こいつらが失礼な事をして申し訳ない。僕はこんな態度は大嫌いだ。」
日本人として恥ずかしかった。

飛行機が離陸し、日本にしばしの別れを告げる。その時であった。後ろの者が足を妻の肘掛に置いてきた。妻は窓際に座っていたので窓と座席の空間に足を入れてきたのである。クズは何をしてもクズである。こいつらが海外でどんな態度で過ごすのか・・・考えただけでゾッとする。どうしてアジア向けの旅行者の人間(特に中年)はこのような人間が多いのであろう。現地で一人では何もできないくせに、そんなぞんざいな態度をとりたがる。アジアを見下しているのであろう。情けない・・・

私はCAに、安定後に座席を反対側に変えてもらいたい旨を伝えた。CAは了承してくれた。その後飛行機は安定飛行に入り、我々は座席を変えた。CAが我々の元に来て謝った。私は、
「いや、あなたが謝るべきではない。悪いのはあの者どもだ。だから謝る必要は無いよ。」
と答えた。続けて、
「香港へは初めて行くんやけど、何かおすすめのレストランとかはないかな?」
と尋ねてみた。近くにはまだクズはいるが、気分転換がしたかった。彼女も我々も。彼女はあとでガイドブックをくれると言って、仕事に戻っていった。

食事も済んであと1時間くらいで到着となった時に彼女は戻ってきた。ガイドブックを持ってきてくれたのである。しかも、彼女がおすすめするレストランにわざわざピンクのマーカーでラインまで引いてくれていた。また、彼女が普段読んでいるのであろう雑誌の切り抜きも持ってきて薦めてくれた。思わず胸が打たれるほど丁寧に説明してくれ、比較対象を持って説明してくれるので、非常にわかりやすかった。彼女は素晴らしいCAである。それだけに彼女に対して失礼な態度をとったその生き物が余計に醜悪に思えた。

結局とても気持ちの良いまま香港国際空港に到着することができた。これもすべて彼女のサービスの賜物と言っても過言ではない。




ついに初めて香港へ足を踏み入れることとなる。
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P.S. 『死体置場でロマンスを』という題名は、サザンオールスターズの香港をベースにした曲です。
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by mau46 | 2006-11-13 16:03 | 香港旅日記


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