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あの月に向かって打て



戦評 6月22日

○ チェコVSイタリア (0-2)

あのチェコが・・・そんな印象である。今回はケガ出場が危ぶまれていたバロシュを出場させたチェコ。しかしバロシュのパフォーマンスは発揮されない。
そして考えられないような高い打点のヘッドでイタリアが先制。
皆さんに見ていただきたいのは、イタリア2点目のフィリポ=インザーギ(通称ピッポ)である。彼のスタイルは貪欲だ。100回オフサイドを取られても、101回目で決める。そんな精神力・攻撃性を持っている。そんなタフな精神力を持った選手が日本の土壌で育つのか・・・それは難しいが、彼の動きには目を見張るものがある。ボールを持っていない状況でも絶えず動き回り、相手DFをかく乱する。結果オフサイドになってもへこたれない。結局はDFが音を上げてしまうのだ。
彼は89分間眠っていても1分間で仕事をするタイプである。
日本にもこんな突然変異を期待する・・・・

○ ガーナVSアメリカ (2-1)

申し訳ありません。観戦しておりません。

○ オーストラリアVSクロアチア (2-2)

申し訳ありません。観戦しておりません。

○ ブラジルVS日本 (1-4)

絶不調のロナウドの踏み台にされてしまった日本DF。
時折見せるロナウドのサイドステップに中澤・坪井は対応できない。
川口が仕事をしていると言うことは、それだけシュートを打たれていると言うこと。
前半終了間際の同点ゴールは、完全にDFのミス。ボールだけを見て、ブラジル選手を見ていないボーンヘッドである。
そんな幼稚なサッカーでは世界は認めてくれない。
注目はブラジル勝ち越し点を挙げた、ジュニーニョ=フェンルナンブカーノである。
世の中フリーキックはベッカムやロベルト=カルロスだ(え?中村も??)と思っているだろうが、実は世界最高は彼だと思う。
完全な無回転。魔球である。なぜ魔球かといえば、ボールは回転することによって空気抵抗を少なくして飛んでいく。
しかし回転が少なければ、それだけ空気抵抗をボールは受けてしまう。その分、風や大気の流れでボールは気ままに変化する。
そしてジュニーニョ=フェンルナンブカーノのキックだ。
彼の蹴ったボールは『無回転』である。

ジュニーニョのミドルシュートを見て、
「何故川口は止められなかったか!」
と言う人も多かったであろうが、あれは川口が気の毒である。
当事者には考えられないような変化(ボールが揺れる)でゴールに向かってくる。世界であれほど美しい無回転を蹴れる選手はジュニーニョ=フェンルナンブカーノ以外にないであろう。

彼はフランスリーグ、リヨンの中心選手でリーグ5連覇の立役者である。

悲しいかな、
セレソン(ブラジル代表)では、彼は控えなのである。

最後にGKの控えも出されてしまった日本。
これほどの屈辱はない。
ブラジルのカードが余りきった証拠である。

稲本。何故使われない・・・
お前のあふれ出るポテンシャルは、
かならずヨーロッパで華を咲かせるハズだ。
# by mau46 | 2006-06-23 19:12 | スポーツ

戦評 6月21日

○ ポルトガルVSメキシコ (2-1)

ポルトガルが1位通過を決めた試合だが、正直言ってクリティアーノ=ロナウドとデコの出ないポルトガルに迫力を感じない。魂のこもった試合とは言いづらかったのではないか。

○ イランVSアンゴラ (1-1)

申し訳ありません。観戦しておりません。

○ オランダVSアルゼンチン (0-0)

互いにグループリーグの突破を決めている状況で、トーナメントで対戦するであろう他のグループリーグの結果もわからない。そんな中でリスクを犯して試合をする愚か者はいない。
つまり互いに傷つかないようにある程度の“紳士協定”は暗黙のうちに結ばれていたように思える。
その中で注目がリケルメだ。彼のボールキープ力は異次元の世界にある。そしてメッシのキープ力。
この二人のキープは根本的に違う性質を持っている。
リケルメは足の裏でキープするが、メッシは足からボールが離れない状態で動きながらキープする。
つまりリケルメに対するアプローチではメッシからボールを奪うことは出来ないし、逆もまた然りなのである。DFの苦労が計り知れよう。
それに引き換えオランダはロッベンがいない中、攻撃のオプションが少ないことが露呈してしまった。サイドからの切り崩し等をこれから考えていく必要があるであろう。

○ コートジボワールVSセルビア・モンテネグロ (3-2)

申し訳ありません。観戦しておりません。



オランダ対アルゼンチンを凡戦と見る人もいるが、
私は収穫のある試合だと思った。
オランダの攻撃のオプションを増やすために戦術を練ることができる時間を与えてもらったと思う。
さらにコートジボワールで見せたディフェンスの脆さもアルゼンチン相手に効果的に機能させていたと考えている。
まぁ、アルゼンチンがリスクを負って崩しにきていないのも事実だが・・・

何はともあれ、ワールドカップはトーナメントからである。
グループリーグで見つけた修正点をどのチームも改善して、
できればベストの状態で挑んでもらいたい。
# by mau46 | 2006-06-23 19:11 | スポーツ

ブラジル対日本 戦評

さて、どこから書けばいいのか・・・

今回は表題を敢えて逆に書いてみた。
胸を借りるという意味で。

最終戦になり大幅にメンバーを変えてきた日本。
中盤の底に稲本を投入した。

ブラジルの強烈なプレッシャーには、
フィジカルがタフな選手が良い。
いや、むしろ稲本しか考えられない。

確かに稲本は所属するチームで出場する機会が少ないのかもしれない。
しかしJリーグでいるよりは、その何倍もタフな経験をしているハズだ。
皮肉にも稲本は機能してしまう。

この試合では完全にDFの脆さが露呈してしまった。
大会前、大会中に、
「得点力不足」「FW不足」
が危ぶまれたが本当は、
『DF』不足だったのではないか?

フィジカルや動きに対応できない。
完全に調整不足のロナウドについていけない。
簡単に振り切られてしまうDFがいる。

前半終了間際の失点は完全にレベルの低さを暴露されてしまった。
集中の切れた時間にボールだけを追うディフェンス。
オフサイドを取れる機会に取りにいかない。

間違っても、
「宮本がいればそんな事はなかった・・・」
とは考えないでいただきたい。一緒である。

しかし日本の得点は評価できよう。
どのテレビでも言わないが、
あの得点の特筆すべき点は稲本のサイドチェンジである。
もちろんDFから“消えた”玉田の動きも申し分ない。
日本でサイドチェンジを試みたのはナカタと稲本だけである。

Jリーグの選手はサイドチェンジを知らない。
知らなくても点が入るのであろう。

私は心の奥底で日本に勝ってもらいたいとは思わなかった。
むしろこてんぱんに負けて欲しいと思ってた。
非国民と言う人もいるだろうが、それはサッカーを知らない者であろう。

日本サッカーは“勝ち”の喜びを知らない。
なんとなく“勝ち”は良い具合に与えられる漠然としたものだと考えているのではないか?

低いレベルのJリーグやアジア予選。
日本はなんとなく勝ててしまうのだ。

そんな中で泥水を飲む勢いで“勝ち”をもぎ取る“執念”が育たない。
2002年W杯が最大の要因だった。なんとなく簡単に決勝トーナメントに進んでしまった。

そして次回W杯から、アジア予選はオーストラリアが加わる。
正直日本は出場できないかもしれない。
いや、本気で強くなるためには出場できない方が良いのかもしれない。

まだまだ田舎者の日本にはW杯という高貴な女性は早すぎた。

キーパーまで控えにされてしまう屈辱を私は初めて見た。
# by mau46 | 2006-06-23 15:38 | スポーツ

戦評 6月20日

一日4試合になって、さすがに全試合を観ることが困難となってしまった。
観もしていない試合の評価もできないので、そこは割愛させていただきます。ご容赦下さい。

○ コスタリカVSポーランド (1-2)

申し訳ありません。コスタリカ、ゴメスのフリーキックしかみておりません。

○ エクアドルVSドイツ (0-3)

グループリーグを突破して本懐を遂げたチームと、常に勝ちを期待されているチームとのモティベーションの差が出た試合だった。
特筆はドイツ2点目。バラックのラストパスだ。相手DFにプレッシャーをかけられながら、バックラインの裏へ出すバックスピンをかけた優しいパス。
これがセンスというものなのであろう。自分は厳しい状況にいながらも、味方がとりやすいパスを供給する。厳しいリーグの中で鍛えられた選手の一瞬のプレーに感嘆した。
ドイツは試合を追うごとに強くなっている感じがする。
まだピークは迎えていない。

○ パラグアイVSトリニダード・トバゴ (2-0)

申し訳ありません。観戦しておりません。

○ スウェーデンVSイングランド (2-2)

今までと違って、戦法を変えてきたイングランド。
過去2戦はベッカムを中心としたクロスをペナルティエリアに放り込む、いわば“簡単なサッカー”。
今回はそれの通じる相手と思わなかったのか、比較的真ん中でジョー=コールとランパードの突破を中心としたサッカーを披露した。
前から指摘していたが、ベッカム中心のサッカーだと攻撃のリズムが一度止まってしまう。そのルーティンがいずれは通じなくなるのは明白で、監督のエリクソンもそれに対する回答をこの試合で見せたのであろう。
案の定、躍動感のあるプレーでテンポが良い。今まで眠っていたランパードが目覚めてきたように見えた。
38年間スウェーデンに勝てなかったイングランドに勝ちが見えた時、曲者ラーションが後半45分に同点ゴールを決める。
それにしてもスウェーデンはどことやっても面白い試合をする。
しかしそれは圧倒して相手をねじ伏せるサッカーができないということ。つまりそれでは優勝を狙うのにはアクセントが足りないということだ。
個人的にはスウェーデンのサッカーは好きである。
観ている者を熱くするサッカーは気持ちの良いものだ。
# by mau46 | 2006-06-22 13:27 | スポーツ

戦評 6月19日

○ トーゴVSスイス (0-2)

アフリカンサッカーは身体能力を活かす、我々には到底不可能なサッカーを披露する。それは多いな魅力であり、ダイナミックさには目を奪われる。
しかしその身体能力に頼るサッカーのため、戦術的な部分で稚拙さが顔を出すことも多い。
それが一点目の失点だ。スイスのクロス(センタリング)をあげる選手とゴール前にいる選手に目を奪われ、逆サイドから上がってきていた選手に目がいかない。結局その選手にクロスを折り返されゴール前の選手が得点。ボールとボールを持った選手を追ってしまうのが弱点だ。その後も追加点を許しトーゴは散ったが、アデバヨールなどの非常に高いポテンシャルを持った選手はまたもう一度見たくなる。可能性の宝庫である。

○ サウジアラビアVSウクライナ (0-4)

スペインに誇りを打ち砕かれたウクライナ。しかしむしろあの敗戦はウクライナの闘志に火を着けてしまっただけだった。
それはエースのシェフチェンコを目覚めさせるのに十分な刺激だったようだ。試合開始から彼らの目は違った。FWもDFも関係なく、強烈なプレスをかけサウジからボールを略奪する。中でもヴォローニンの運動力が目を惹いた。スペイン戦での4失点完封負けをチャラにする勝利。サウジはウクライナの迫力に圧倒されてしまった。しかし彼らの運動量も素晴らしく。アジア代表たる所以を見せてくれた。

○ スペインVSチュニジア (3-1)

まさかの試合開始8分でのチュニジアのゴール。
出鼻をくじかれたスペインはいつもの姿が顔を出す。
「弱虫スペイン」
彼らは大舞台で活躍できない運命にあった。無敵で予選を突破しても本戦で簡単に敗退してしまう。
そんな弱虫が顔を出しかけたが、今回は違った。
後半突入と同時にルイス=アラゴネス監督はより攻撃的な選手を一気に2人投入する。そして続けて同じく攻撃的選手を投入。このダイナミックな選手の交代が功を奏した。
今までのスペインを脱却する逆転勝ち。
2点目は圧巻だった。18歳のセスクから21歳のフェルナンド=トーレスへ。スペインの新星のゴールは明るい未来を照らしてくれた。
スペイン、ひょっとしたらひょっとするかもしれない。
弱虫さえ顔を出さなければ・・・



ウクライナの闘志。スペインの大胆な選手交代からの逆転劇。
どのチームにもあるのが、「勝ちたい気持ち」である。
そこに勝利が見えるから彼らはいつも以上の力を発揮する。

彼らは勝ちにハングリーなのだ。いつでも空腹なのである。
日本にその意志があるか?韓国のように諦めないサッカーをする『ど根性』があるか?
試合しながらエクスキューズを考えていないことを望む。

今日から1日4試合の日程に突入する。
物理的に観れない試合も出てくる。
非常に困ったものだ。
# by mau46 | 2006-06-22 13:01 | スポーツ


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