あの月に向かって打て



旅サラダ(ロンドン旅日記) ~24日後半~ =番外編=


困ってしまった。一応ホテルへの道順はメモって来たのだが、肝心の通りがわからない。London Streetを探すも、Paddington Stationが予想以上に大きかったため、どの出口から出ればいいのかわからないのだ。
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とりあえず適当に出てみた。やはり完全に日は落ちている。目の前にはロンドン名物の2階建てバスが走っているのだが、大切なのは自分の目的地に向かうこと。
とりあえず、道を歩いている人をつかまえてみた。アフリカ系の女性だった。彼女にLondon Streetを探していることを告げると非常に丁寧に教えてくれた。彼女もそちらの方へ向かうので途中まで一緒に歩いた。
「ここがLondon Streetよ」
彼女が指差してくれた。
「良い旅をね」
彼女と握手をして別れた。ロンドンに来ていきなり気分が良くなった。しかしLondon Streetを真っ直ぐ歩いても次のStreetが出てこない。暗くてよくわからないのだ。ヘンに歩き回ってPaddington Stationに戻れなくなるとまずい。私は駅へ引き返すことにした。
そこでInformationを探してホテルまでの道のりを尋ねた。
「そこの出口を行くと、Cab(タクシー)がある。そこから乗ると良い。大体1マイルほどだろう。」
との事。
「そんな案内あるかい!わしゃ歩いて行きたいんや!」
と心で叫んでみたが、外は暗く、確かにCabの方が安全と思った。
私は素直にCabの乗り場へ行き、順番を待っていた。私の番が来て目の前にCabが停まった。乗り込む前にひと交渉。
「このホテルの場所わかる?」
と私。
「わかる」
兄ちゃんは答える。
「インフォメーションでここから1マイルくらいと聞いたけど、幾らくらいでいける?」
これは乗る前に聞いておかなければならない。
「道の状況にもよるが、大体£6.00だろう」
おおまかな価格を先に聞いておけば、あまり間違いはおこらないだろう。私はそのままCabに乗り込んだ。

「どこから来たんだ? Koreaか?」
彼が聞いてきた。
「当ててみな」
私は欧米で出身を聞かれると、いつもそう聞き返す。
「Chineseか?」
「違うな」
「Japanか!」
「ご名答」
どうやら私の英語はイングランドでも通じるみたいだ。実は少々不安があった。留学時代の台湾の友人がロンドンに遊びに行き、さっぱり言っている事がわからなくてショックを受けたと言っていた。その友人は私より数段英語のできる子だっただけに不安があった。運転手の兄ちゃんからは、英語を話せることに対する一応のリップサービスをもらった。そのお褒めをいただいている間にホテルへ着いた。
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「ここだよ」
料金メーターを見ると£3.80だった。彼の予想より安かった。私は彼に£2.00のチップを加えて支払った。

なんとか無事にホテルへ着くことができた。そのままチェックインをしにReception(日本で言うフロント)へ行った。
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アジア系の客はいないみたいだ。好都合だった。
”まるっきり外国語の中で時間がすごせる”
そう思った。右を見ればコンシェルジュデスクもある。旅の相談もできるであろう。
とりあえず、名前を告げて予約を確認した。無事に取れている。チェックインを行う前に私が持っている予約確認書を見せて、宿泊料金の確認を行った。すべての手続きが済んだ後だと何も言えないからである。予約どおりの価格で問題なかった。私はデポジットにクレジットカードを出し、サインした。

日本ではデポジットと言った習慣はないが、海外ではホテルやレンタカーなどを利用する際にはデポジットを要求される。それは保証金のようなもので、万が一のためにお店側が先にお金をプールしておくのだ。もちろんそれは宿泊終了後、もしくはレンタカー返却後には返還される。日本では現金は優遇されるが、海外ではクレジットカードの方が信頼がある。アメリカではクレジットカードがなければホテルも泊まりにくいし、レンタカーもできない。これは、これから海外に旅したい人のためのマメ知識。

チェックインが完了すると、封筒を手渡された。サッカーのチケットだろう。これでまたひとつ安心した。

ホテルの鍵を渡され部屋に行く。予想以上に狭かった...
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とりあえず無事にホテルへ着いた旨を日本に連絡する。コンシェルジュデスクで地図を取ってきたのでそれを広げると、ここから少しTubeに乗ればシャーロック=ホームズのいた(?)Baker Streetがある。非常に興味がそそられたので行ってみることにした。

再度Receptionに行き、最寄の駅を尋ねる。Paddingtonはどう考えても遠すぎる。するとBayswater Stationが最寄りだと言う。外は寒い。十分な寒さ対策をしてホテルを後にした。ホテルで教えてもらったとおりの道を行くと、なるほど、Bayswaterまでは10分くらいで到着した。そこでTubeをチケットを購入する。初めての購入だ。先ほどはヒースロー空港のインフォメーションで購入したので、実際に自動券売機で購入するのとは違う。

Tubeの料金は非常にわかりやすい。ロンドンの街の中心からコンパスで丸を描く。その円がZone1、もう一回り大きな円を描く。それがZone2。そうやってエリアを決定していく。Zone1内を移動するなら£2.00、遠いZoneに移動すればそれに比例して運賃が高くなる仕組みだ。よって日本の様に駅ごとに運賃が決まっていない。また、1Dayチケットもあり、私が主に利用したのはZone1~Zone2を乗り放題で£4.70だ。これは非常に便利である。これもロンドンマメ知識。
(画像:Tubeの路線図。見難いかもしれませんが、利用した駅は赤で囲ってあります)
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BakerStreetまでは3駅で行ける。あっと言う間に着いてしまった。BakerStreetはなんとも味のある駅である。
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駅の地図を見てシャーロック=ホームズ博物館の位置を確認。地上に出て歩いていった。5分もかからない。あっけないほど簡単に着いてしまった。

しかし暗い... どう見ても閉まっている。そうか、もう20:00くらいである。
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閉まっているわけだ。少し途方にくれていると、私と同じように途方にくれている女の子がいた。同じ心境の仲間なので、彼女のカメラで彼女と博物館を撮ってあげた。雰囲気的には北欧系かな。彼女はお礼を言い、少し寂しそうに去っていった。
「僕も帰ろうかな」
私にはもうひとつ楽しみがあった。ロンドンのPubに行ってみたかったのだ。Bayswater付近でPubを見つけていたので、そこに行こう。再びTubeに乗って戻ることにした。

Bayswater Stationの周りにはたくさんの店がある。おみやげ屋さんもあれば、レストランもある。目星をつけていたPubに入ると、ラッキーにも席が空いていた。
「ここに座って食事をしてもいい?」
店員の女の子に聞くと、テーブルを片付けてくれた。

しばらく待っていると、彼女がオーダーを取りにきた。
「どこから来たの?」
彼女は聞く。
「当ててみな」
いつもの質問だ。
「Chinese?」
と聞かれたので、
「日本だよ。さっき着いたんよ。」
と答えると、
「ホンマに??」
驚かれてしまった。
「とりあえず、伝統的なイングランドの食事をしたいな。あと、ビールも。」
と尋ねると、
「やっぱりFish&Chipsかな。」
でも、ちょっとベタすぎるから、他のオススメを聞いてみた。
「なら、Mash&Sausageかな。これならビールにもよく合うよ!」
彼女は隣のテーブルを指差した。そこにはおばちゃん連中が4人それを食べていた。私はそれを頼むことにした。どんなのかはよくわからなかったが、マッシュポテトとソーセージの料理らしい。

欧米に行って素晴らしいと思うのが、彼らは老若男女問わず同じお店に行く。日本では、若者と年配は別のコミュニティを形成するが、彼らはそういった垣根がない。互いにリスペクトしているのだ。日本ではそれが不可能である。年功序列なる、くだらない制度があるからだ。それが垣根を作っている。リスペクトはカタチで表すものでなく、心で表すものである。制度としては必要ない!

そうこう考えている間に彼女が持ってきた。驚いた。お皿の真ん中にマッシュポテトがドン!とのってあり、そのポテトに太いソーセージが2本並べてのってある。そのポテトの周りをソースがかかっており、シンプルと言うか、大雑把と言うか。
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味は... ソースの味が薄くてあまり良くわからない。ちょっと全体的に胃にズシンをくるような重さがある。そこまで腹ペコではなかったので、すべてを食べ切れる自信がなかった。でも、確かにビールにはよく合う!ビールは美味しかった。

「美味しい?」

彼女が顔を覗き込んでくるので、日英友好のために、”Yummy!(美味い)”と伝えておいた。

実はその時、日本ではもう朝方である。私はあまり飛行機で寝れないタチなので、強烈な睡魔と闘っていた。
「時差ぼけで眠くて。僕にはお腹いっぱいやわ。ごめんね。」
そう彼女に言うと、
「いいよ!また来てね♪」
と機嫌良く言ってくれたので、店を後にした。

何度か道を間違えながらホテルにたどり着き、部屋へ戻った。

サッカーの試合は明後日である。
「明日はロンドンのどこを歩き回るかな。そうそう、コンシェルジュに相談しよ......ZZZ」

私はシャワーも浴びずに寝てしまった。

To Be Continued to 25th...
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by mau46 | 2005-12-14 20:48 | ロンドン旅日記
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